(台北中央社)訪台中の自民党青年局海外研修団は18日から19日にかけて、与党・民進党や最大野党・国民党と交流した。中曽根康隆青年局長は19日、日台協力は地域の安全保障を維持する上で極めて重要だと述べ、米国やフィリピンなどの同盟国、同志国と連携し、戦争を防ぐために抑止力を向上させていきたい考えを示した。


中曽根氏を団長とする研修団一行70人は18日午前、台北市の国民党中央党部(党本部)を訪れ、朱立倫(しゅりつりん)党主席(党首)や同党立法委員(国会議員)、市議らと面会した。

朱氏は、蒋経国元総統以来、歴代の国民党主席は対日関係を非常に重視してきたと紹介。両党間の貴重で深い結び付きを維持するだけでなく、日本の若い世代と国民党の青年人材が共に台日関係を深化させていくことに期待を寄せた。

一行は19日には立法院(国会)で民進党青年局の陳冠廷(ちんかんてい)局長や黄捷(こうしょう)執行副局長ら30人と交流した。冒頭の陳氏と中曽根氏のあいさつのみ公開され、約90分の座談会は非公開で行われた。両氏は終了後に報道陣の取材に応じた。

陳氏は、各国の与党は各種の国際的挑戦に直面していると指摘。座談会では若い世代の家庭や育児手当、社会福祉などの問題についても議論したと紹介し、今後、生活関連の問題でこれらの挑戦に向き合い、より良い政策を共に考えていければと語った。また、台日が共に直面する少子高齢化について、問題を話し合うワーキンググループの設置を望む声が多くのメンバーから上がったと明かした。

(葉素萍、劉冠廷/編集:名切千絵)
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