(台北中央社)国家発展委員会(国発会)の劉鏡清(りゅうきょうせい)主任委員(閣僚)が辞意を表明し、頼清徳(らいせいとく)総統と卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)の了承を得たことが分かった。健康上の理由で、治療に専念するとしている。


訪日していた劉氏が帰国した26日に、国発会の職員に送ったメールで明らかにした。任期は29日までとした。

劉氏は、頼総統が着手する内閣改造のリストに自身は含まれていなかったとしつつも、訪日中に体調を崩し、卓院長と協議の上で、頼総統らの了承を得たと説明。これまでの取り組みや各部署が推進する政策に言及した上で、職員の協力に感謝を示した。

また主任委員就任後は真剣に仕事に取り組んだとしながらも、健康状態は良くなく、在任中に受けた手術後には1カ月で体重が7キロも減少したと強調。体調不良の原因を突き止め、治療を進めると語った。

劉氏は1963年生まれ。台湾大学商学研究所の修士課程を修了し、民間企業幹部などを経て、頼政権が発足した昨年5月から現職を務めていた。

(潘姿羽/編集:齊藤啓介)
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