(台北中央社)与党・民進党の立法委員(国会議員)と自民党の国会議員2人ずつが外交や防衛などについて意見を交わす会談「2プラス2」が3日、台北市の民進党本部で行われた。民進党の郭国文(かくこくぶん)立法委員は、会談後には人数を4人ずつに増やし、テーマを拡大した協議を初めて実施すると明らかにした。


民進党からは郭氏と党青年局長の陳冠廷(ちんかんてい)立法委員が、自民党からは党外交部会長の星野剛士衆院議員と同国防部会長の岩田和親衆院議員が参加した。

郭氏はあいさつで、両党はいずれも少数与党になったものの、政権を担う少数与党としての責任を果たすには2プラス2を継続して行う必要があると言及。特に注目すべき防災や海上保安、海底ケーブルなどのテーマはいずれも重要な議題だとした上で、交流を通じて実質的な協力の枠組みを構築することが会談の目的だと述べた。

星野氏は、日台の関係をより深化させていくことは大切であるため、2日にあった党両院総会を振り切って台湾に来たと語った。

岩田氏は、経済や災害対応、人的交流などについて、具体的な形につながるように議論したいと述べ、日本や台湾を取り巻くアジア・インド太平洋地域の平和や自由を守ることが大前提だと強調した。

2プラス2は2021年に初開催。今回で6回目で、石破茂政権の発足後では初めて。前回は昨年8月に東京の自民党本部で開かれた。

(葉素萍/編集:田中宏樹)
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