(大阪中央社)中部・彰化県政府などが共催する美術展が、大阪市立美術館天王寺ギャラリーで10日から開催されている。13日に行われたセレモニーに参加した王恵美(おうけいび)彰化県長は、昨年に同県で行われた展示が今回は大阪に舞台を移したとし「文化交流がより高いレベルのやり取りに進んだことを象徴している」と述べた。


展示は大阪府に本部を置くIFA国際美術協会が「第46回IFA国際芸術交流展」と「第2回東亜芸術交流展」の合同展として主催。台湾支部も持つ同協会は彰化県政府と2023年に、台日の文化芸術の発展促進を狙い、双方が優れた芸術家を選出して彰化県立美術館と大阪市立美術館で交互に合同展を開催することなどに合意した「芸術交流の意向表明書」に署名した。

王氏はあいさつで、展示では同協会会員の作品に加え、厳選した台湾の芸術家の作品31点を紹介していると説明。台湾の本土芸術家の深い芸術の実力を十分に表現していると述べた。

また、彰化県内の「八卦山大仏」を題材にした作品があるとした上で、日本の鎌倉大仏と呼応し、信仰と芸術の融合を示す特色ある展示になっていると紹介した。

IFA国際美術協会の金原芳山会長は、芸術は言語や国境を越え、人と人の心をつなげられると言及。芸術という共通言語を通じて国家や民族を超越し、相互理解や尊重に基づく世界を築きたいと話した。

台湾と日本に加え、タイやウクライナなど計8カ国の芸術家の作品が出展されている。15日まで。

(楊明珠/編集:田中宏樹)
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