(台北中央社)俳優で歌手の中島健人が14日、北部・新北市のZepp New Taipeiで初の海外公演「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 in TAIPEI “N / bias” 凱」を行った。台湾で広く知られる人気歌手ジェイ・チョウ(周杰倫)の「晴天」を中国語で歌った他、「迷夢」の一部の歌詞を中国語に変えて披露するなど台湾ならではのステージを届け、約2200人のファンから割れんばかりの歓声を浴びた。


「ピカレスク」や「CANDY 2024」など全17曲を披露。MCでは英語、日本語、中国語を交えて観客とコミュニケーションし、会場を盛り上げた。ダブルアンコールの終了後には観客全体による「ピカレスク」の歌声に応える形で再びステージに姿を見せ、同曲をアカペラでファンと合唱し、会場は一体感に包まれた。

公演前には台北市内で台湾メディアの取材に応じた。「海外公演をするのが夢だった。その一発目を台北でできることはとにかく大きい」と話した中島。グループ卒業を発表してソロ活動を開始する直前の昨年3月に主演ドラマ「リビングの松永さん」のファンミーティングを台北市内で開催したことに触れ、「自分の道が新たに生まれ変わるタイミングで背中を押してくれたのが台北の皆さんだった」とし、今回は「その恩返しをしに来た」と説明。台北公演のタイトルに付けた「凱」には「恩返し」の意味が含まれていると明かした。

13日夜には台北ドームで行われた台湾プロ野球「楽天モンキーズ」主催の試合後イベントに出演し、3万人を超える野球ファンらの前で3曲を披露した。

中島は台北ドームでのパフォーマンスについて「大きな経験でした」とし、この経験が「これからの自分の人生と未来をとても明るくするものだと強く感じた」と手応え。「また再びドームに立たないといけないという気持ちになった」と決意を新たにし、「いつか自分のソロライブで台北ドームで歌いたい」と台湾でさらに大きなステージに立つことに意欲を示した。

(名切千絵)
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