柯被告は昨年12月、台北市内の商業施設建設を巡る収賄や総統選期間中の政治献金横領などの罪で起訴された。その後、2度の保釈を経て今年1月に勾留が再び決まり、約8カ月にわたり勾留されていた。台北地裁は5日、被告の保釈申請を受けて審理を行い、保釈金7000万元での保釈を決定。被告は8日に保釈された。これに対し、台湾台北地方検察署(地検)が証人尋問が終わっていないことなどを理由に抗告し、台湾高等法院(高裁)は12日、台北地裁の保釈決定を取り消し、審理を地裁に差し戻す決定を下していた。
(林長順/編集:名切千絵)