(台北中央社)国防部(国防省)は16日、自然災害や中国による侵略の脅威などを踏まえ、平時の備えや緊急時の対応を紹介する「新版全民国防ハンドブック」を公開した。ハンドブックを通じ、「備えがあればより安全」の行動理念を広く伝え、社会全体の防衛強靱(きょうじん)性の強化を図る。


ハンドブックは2022年に初めて作成され、今回で第3版となる。23年に公開した第2版「全民国防対応ハンドブック」では、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて戦時対応に重点が置かれたが、今回は自然災害や軍事侵略の双方への対応をバランスよく網羅した。

ハンドブックに印刷されている二次元バーコード(QRコード)を読み取ると、内政部(内務省)消防署の公式アプリ「消防防災e点通」や同部警政署のアプリ「警政服務」にアクセスでき、インターネット接続がない場所でも閲覧可能なオフライン地図で避難所の位置を確認できる。

中国語版と英語版が作成され、国防部と同部全民防衛動員署の公式サイトからPDF版をダウンロードできる。紙版はまず5000冊を印刷する。

紙版は17、18日に行われる内政部の国際防災の日防災演習で先行配布される他、21日以降には大手スーパー「PXマート」(全聯福利中心)の北部、中部、南部の指定店舗でも配布される。配布店舗の詳細は後日発表するとしている。

(呉書緯、游凱翔/編集:名切千絵)
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