(台北中央社)出版大手のKADOKAWAと同社の台湾子会社、台湾角川は16日までに、中国語での女性向けファンタジー小説コンテストを開催すると発表した。大賞に選ばれた作品は、中国語(繁体字)版と日本語翻訳版が出版される。


両社の報道資料によれば、コンテストの名称は「日本デビュー争奪戦☆ファンタジーライトノベル大賞」とし、現代ファンタジーと異世界ファンタジー、中華風ファンタジーの3部門を設定した。

全部門を通じて1作品に大賞を、各部門から1作品ずつに優賞と佳作をそれぞれ与える。賞金は大賞が30万台湾元(約150万円)、優賞が10万元(約50万円)、佳作が5万元(約25万円)。大賞は2言語での出版が保証されているほか、優賞と佳作も出版される可能性がある。

入賞作品の出版に当たっては台湾と日本の編集者が付いて改稿する他、日本語翻訳版はプロの作家が日本のライトノベル風の文体に編集する。

台湾角川は、コンテストを通じて「文豪ストレイドッグス」や「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」、「彩雲国物語」のような人気の女性向けファンタジー小説を誕生させたいとして、応募を呼びかけている。

応募は台湾角川の小説投稿サイト「KadoKado 角角者」で、12月15日まで受け付ける。受賞者は来年6月に発表する。

(王宝児/編集:田中宏樹)
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