国防館は17日、メディアに先行公開された。同部によれば展示は「統合作戦兵器装備」「無人機」「軍民両用技術」「国軍人材募集」の4エリアに分かれており、新型の兵器を実物や模型、画像、映像で展示。スタッフによる説明や機体・艦艇のシミュレーター体験を通じ、来場した一般市民に国軍の装備への理解を深めてもらい、「全民防衛」や、必要な軍備を自主開発する「自主国防」への信頼感を高める狙いがあるという。
統合作戦兵器装備エリアには、目玉として米国からの納入が進むM1A2T戦車「エイブラムス」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」などの実物を展示。無人機エリアでは、政府系研究機関の国家中山科学研究院が開発した攻撃無人機「勁蜂」シリーズや、電動の無人戦術車両などを紹介する。
顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は18日午前、江啓臣(こうけいしん)立法院副院長(国会副議長)らと共に会場を訪れ、国防館や米国館などを見学した。
見学後、報道陣の取材に応じた顧氏は、展示内容は強靱(きょうじん)性と自主国防、イノベーションに焦点を当てていると言及。台湾は自主国防の力を構築しなければならないとした上で、その力と強靱性を築くのと同時に、イノベーションを絶えず追求していく必要があると述べた。
展示会は20日まで。
(呉書緯、游凱翔/編集:田中宏樹)