林氏は「台湾はインド太平洋地域で重要なメンバーかつ不可欠なパートナー」だと言及。台湾は民主主義の価値を守ると決意し、中国との衝突を求めず、挑発もしないとし、北京に対し、平等と尊厳を基礎にした対話の再開を促しているとした。
また、台湾が不確かな地政学的リスクに直面している民主主義国家とのパートナー関係を強化していることや、半導体製造、先進テクノロジーの分野で世界を牽引していること、国交を結ぶ国々への支援計画の実施などに触れた上で、「台湾は世界に貢献しているにもかかわらず、国際社会に認められておらず、国連から排除されている」とし、これは国連での中国代表権を巡る国連総会2758号決議(アルバニア決議)に対する中国の虚偽の陳述に起因すると強調した。
アルバニア決議について林氏は、国連における中国の代表権を解決したのみで、台湾が中華人民共和国の一部だとは言及しておらず、国連システムで台湾を代表する権力を中華人民共和国に与えてもいないと指摘。それにもかかわらず、国連は中国の政治的圧力に屈していると批判した。
林氏は、ますます多くの国が2国間会議や主要7カ国首脳会議(G7サミット)などの多国間会議で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調していることを紹介。国際社会に対し、台湾に正当な地位を与え、その貢献を受け入れるよう呼びかけ、「力を合わせてこそ、インド太平洋と世界のより良く、より明るい未来を築くことができる」との考えを示した。
(廖漢原/編集:名切千絵)