台風18号は午後2時現在、フィリピン東の海上を時速6キロで北西に進んでいる。気象署によると、中心気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は45メートル。中心から半径220キロ以内は風速13.9メートル以上の強風域、半径70キロ以内は風速24.5メートル以上の強風域。
気象署の劉沛滕予報官は中央社の取材に対し、台風18号は今後バシー海峡に向けて進むと説明。引き続き勢力を増しながら、強風域の範囲も広がるとの見込みを示した。
早ければ21日午前中には海上台風警報、同日夜には陸上台風警報を発表するという。22日日中から24日早朝にかけては、東台湾で雨が顕著になるとの予測を示した。
東部・花蓮県にある馬太鞍渓の天然ダムでは、水があふれる恐れがあるとして、農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署がドローン(無人機)やリアルタイム監視映像などを通じて水位の変化やダムの状況を確認すると説明。警戒基準に達した場合、下流地域での避難手続きを開始するとした。
(黄巧雯、張祈/編集:齊藤啓介)