台風18号は同日午前11時現在、台湾本島最南端、ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約320キロの海上を、時速20キロで西から西北西に進路を変えながら進んでいる。中心気圧は900ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は58メートル、最大瞬間風速は73メートル。中心から半径320キロ以内が風速13.9メートル以上の強風域。
気象署の伍婉華簡任技正(上級技師)は同日午前8時半ごろの記者会見で、台風は今後も勢力をやや強め、強風域の範囲もやや広がるとの予測を示した。
同日午後からは、東部・花蓮や台東、北東部・宜蘭の山地、南部・屏東の山地、恒春半島、台東県の離島・蘭嶼と緑島で所によって大雨(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)または豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)になる可能性があると説明。台北都市圏や宜蘭、屏東、北部・桃園の山地、中部・台中の山地、南投の山地、南部・高雄の山地では局地的に大雨になる可能性があるとした。
23日は、東台湾や恒春半島、高雄、屏東、各地の山地で大雨か豪雨になり、中でも花蓮や台東、宜蘭の山地、屏東の山地、高雄の山地では豪雨の基準以上の雨が降る見込みだとした。
(張雄風/編集:田中宏樹)