同作は大地震で重力が変わった世界を舞台に、時間の流れが全く異なる二つの世界で生きる男女の愛を描く。俳優のシルビア・チャン(張艾嘉)がエグゼクティブプロデューサーを務めた。
同作中で、グァンハンが演じた青年が生きる世界の1年は、青年が愛する女性が生きる世界ではわずか1日に過ぎない。グァンハンは、観客から一番多く聞かれるのが「自分だったら『年に1度しか会えない』ことを受け入れられるか」との質問だと明かし、「この問題についてものすごく長く考えた。私には無理」と話した。
また、アンジェラとのシーンではシルビアからたくさん助けられたと紹介。「撮影日数が限られていて毎日とても慌ただしかった。すぐに演技ができる状態にしなければいけなかった」と語り、2人でゆっくりと心を通わせるということができない中で、シルビアから現実的なサポートを多くもらえたと明かした。
コン監督はタイトルについて、「一人の男性がある女性を愛しているが、彼の一生は彼女にとってはわずかな時間」というアイデアから考えていったとし、「このような愛は対等ではなく、『女性はこの男性を愛することはない』と自然に思ってしまう。でもゆっくり掘り下げていくと、なぜ時間の長さで愛情を量るのか議論するようになった」と説明。「愛の存在は一瞬かもしれない。その一瞬の愛が十分であれば、永遠の愛になり得る」との考えを語り、その考えを基にして、英題を「Measure in Love」としたと紹介した。
台湾では10月3日公開。
(廖禹揚/編集:名切千絵)