(花蓮中央社)台風18号に伴う大雨の影響で23日午後、東部・花蓮県の馬太鞍渓のせき止め湖から水があふれ出し、下流に位置する同県光復郷で冠水や浸水の深刻な被害が生じている。県消防局によれば、午後5時現在、閉じ込め被害の通報は66件、77人に上り、2人が行方不明になっている。


せき止め湖は午後2時50分にあふれ出し、土砂混じりの水が下流に流れ込んだ。堤防は決壊し、激流によって馬太鞍渓橋も崩落した。

県消防局によると、水深は最大で2階の床下ほどの高さに達した。地域住民は車や建物の屋根に上って避難し、消防局はボートを出動させて救助活動を続けている。

北部・台北市や新北市、東部・台東県からも続々と消防隊が現地に駆けつけており、民間にも救命ボートの支援を要請しているという。

馬太鞍渓のせき止め湖が位置する花蓮県の山地には超大豪雨特報(24時間雨量が500ミリ以上)が出されている。

(盧太城、張祈/編集:名切千絵)
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