(東京中央社)自民党の麻生太郎最高顧問は25日午後、訪日した韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)ら立法委員(国会議員)団と党本部で面会した。10月4日に投開票される党総裁選に触れ、「誰になっても日台関係をさらに強固にしていくということには変わりがないと思っている」と述べた。


韓氏率いる超党派の立法委員団一行12人は同日、日本に到着した。

麻生氏はあいさつで、台湾を最後に訪れたのは党副総裁在任中の2023年だったとし、その前にも台湾をたびたび訪問し、各界と交流してきたと紹介。「台湾は日本にとって基本的価値観を共有している国であり、今世界中を見渡しても、こういった基本的価値観を共有している国の方が少なくなってきている」との見解を示した。

また、台湾海峡の平和と安定は日本と台湾だけでなく、国際社会全体にとっても極めて重要だと述べ、今年4月に中国が台湾周辺で大規模軍事演習を実施した際には日本政府は即座に懸念を表明したと説明。日本は力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みも認めず、その立場は明確だと述べた。

韓氏は、議会外交も立法院長の責務の一つだとし、今回の訪日には大きな意味があると語った。

(戴雅真、楊明珠/編集:名切千絵)
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