イェンさんは子役として芸能界入りし、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の「風櫃の少年」(風櫃来的人、1983年)や「冬冬の夏休み」(冬冬的仮期、84年)など台湾ニューシネマを代表する作品に多数出演。86年公開の「カンフーキッド」のヒットで一躍有名になった。同作はシリーズ化され、複数作品が製作された他、日本や韓国などでも公開された。
90年代に入ると違法薬物の使用や銃の所持などで逮捕され、2002年から12年にかけては誘拐事件への関与で服役。出所後は書の指導やチャリティー活動に携わり、18年には人気ギャング映画の続編「角頭2:王者再起」で監督を務めた。
「カンフーキッド」のチュー・イェンピン(朱延平)監督は7日、イェンさんの訃報を受け、「映画業界は優秀な人材を失った」と悼んだ。
(王心妤/編集:名切千絵)