新元さんは1931(昭和6)年、台湾で生まれた「湾生」。父が勤める南部・台南の明治製糖の工場近くにある社宅で生まれ育った。後に台北に移り住み、台北大空襲(45年5月)を経験した。終戦後の46年に南部・高雄から日本に引き揚げた。
新元さんは幼少期はサトウキビ畑と砂糖の香りの中で育ち、「甘い物が好きな子供だった」と振り返る。後に明治製菓に入社し、ロングセラーのチョコレート菓子「きのこの山」などを考案した。台湾での「甘い」経験が、食品会社に入る原動力になった。
絵本を出版したのは国立台湾文学館。華語(中国語)版の「掛蚊帳的夜晚」と台湾語版の「掛蠓罩的暗暝」を同時刊行した。絵と文は絵本作家のBALLBOSSが担当した。
台湾文学館は、絵本出版の意義は終戦前の台北の具体的なイメージを立体化させることにあるとし、汲み取り式便所や防空壕、鉄道旅館など、現代の人々が知らない台北を絵本で保存し、歴史的記憶を後世につなげていきたいとしている。
(邱祖胤/編集:名切千絵)








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