(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は24日、国内で流通している化粧品18品目から、化粧品への使用が禁止されている着色料「スーダンIV」が検出されたと発表した。スーダンIVは発がん性の疑いがあるとされている。
全数が売り場から撤去される。

同署は10月、スーダン色素を含んだ中国産の商品が台湾のショッピングサイトで流通しているとの情報を把握、調査を開始した。その後、台湾の輸入業者がシンガポールから問題がある原料を仕入れていることが分かり、卸先を調べた。

同署の王徳原副署長によれば、原料は14社に卸されていた。海外業者1社と輸出業者1社を除いた12社の商品を調べたところ、計18品目からスーダンIVが検出された。

18品目にはリップケア用品や口紅、男性向け育毛液、研究開発段階の製品などが含まれている。

王氏は、今後も調査を継続して実施し、問題がある商品が市場に流入しないようにすると述べた。

また、原料に含まれていたスーダンIVの濃度が1151~1486ppmと非常に高かったため、故意に添加された可能性が高いと説明。輸入業者が高濃度の禁止着色料を含む化粧品原料を仕入れ、偽装した疑いがあるとして、検察機関に証拠となる情報を提供したと話した。

(陳婕翎/編集:田中宏樹)
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