(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は12日、国家科学・技術委員会(旧科学技術庁に相当)傘下の国家実験研究院と同院国家高速ネットワーク・計算センター(国家高速網路与計算中心、国網中心)、日本の通信大手NTT、台湾の通信大手、中華電信の共同で次世代ネットワーク「オールフォトニクスネットワーク」(APN)を導入すると発表した。今回の協力プロジェクトは台日の友好関係を深化させ、ネットワーク技術の発展を後押しするものだと述べた。


南部・台南市の南部科学園区に建設された国網中心クラウド計算能力センター(雲端算力中心)の供用開始式典で語った。

APNは消費電力を大幅に抑え、通信速度を向上させる次世代ネットワーク。端末からネットワークまで全てを光でつなぎ、従来の銅線ネットワークに取って代わる。

頼総統は台日共同でのAPN導入について、全世界にメリットをもたらす重要な協力プロジェクトだと期待を寄せた。

また、全世界がスマート化の時代を迎える中、政府として台湾を「AI(人工知能)アイランド」化させる「AI新十大建設」の推進に意欲を示し、今後30年間にわたり台湾の競争優位性を維持、発展させていく考えを示した。

(張栄祥/編集:名切千絵)
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