巡回展は奈良さんが台湾のために描いた作品「Hazy Humid Day」を10年かけて台湾各地で展示するもので、2023年に南部・高雄市を皮切りに始まった。今回は離島・澎湖県、南部・屏東県、北部・新北市に続いて5カ所目となる。主催は非政府組織(NGO)中華文化総会。
奈良さんは、自身の故郷である青森県と嘉義県がともに農業を中心に発展してきたことから、農業の歴史を象徴する倉庫を会場に選んだと紹介。25号倉庫は1963年に米蔵として建てられ、現在は文化スペースとして活用されている。
また、1931年の夏の甲子園で準優勝した嘉義農林学校(通称KANO)の物語を描いた台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」を2014年に鑑賞して感動し、翌年嘉義を訪れたエピソードも語った。すでに嘉義には4回来訪しているという。
嘉義会場では、台湾初展示となる「Dead Flower 2020 Remastered」を含む計72点が展示される。
来年5月17日まで。入場にはインターネットでの事前予約が必要。
(蔡智明/編集:名切千絵)








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