(桃園空港中央社)内政部(内務省)移民署は16日、台湾への入国を巡り、日本人旅行者が詐欺被害に遭ったとする報道があったのを受け、オンライン入国カードの登録時には正しいサイトを確認するよう呼びかけた。

一部報道によると、台湾を訪れた日本人旅行者が入国審査の列に沿うように設置されていた「バナー・旗」の2次元コード(QRコード)からオンライン入国カードを登録したところ、画面に「あなたの提出したパスポート情報の場合は手数料がかかります」と表示され、50米ドル(約7800円)の手数料を支払ったという。


移民署は、国境事務大隊が各空港や港で入国カード登録サイトにつながるQRコードが正しいか常に確認しているとし、16日に実施した全面点検でも、報道にあるような詐欺または有料サイトにつながるのぼりやQRコードはなかったとした。また安全面への配慮から、空港や港には宣伝用ののぼりは設置していないと強調した。

台湾では今年10月から入国カードの登録が完全オンライン化された。登録は無料だ。

移民署は、不明な点があれば、メールなどで問い合わせができると説明。また登録が無料であることをアピールする動画制作の他、多言語による情報提供、正しい登録サイトのPRなどを強化するとともに、外交部(外務省)領事事務局や桃園国際空港会社、交通部観光署(観光庁)、航空各社と連携して周知を促すとしている。

(呉睿騏/編集:齊藤啓介)
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