(台北中央社)台湾の対中窓口機関、海峡交流基金会の呉豊山(ごほうざん)董事長(会長)が18日午後の董事・監事会議で今月31日に辞任することを発表した。

呉氏は昨年11月、現職に就いた。
約13カ月でやめることになる。12日に頼清徳(らいせいとく)総統から同基金会の人事案について相談を受け、身を引くことを決めたという。

会議では、両岸(台湾と中国)が仲良く対話することを望むとした上で、戦争は避けなければならないとの考えを示した。

1945年南部・台南生まれの80歳。夕刊紙「自立晩報」の編集長や社長を計18年務めた。国民大会代表(国会議員)に2回当選したほか、公共テレビ(公共電視)董事長(会長)や行政院政務委員(無任所大臣)などの要職を歴任した。

呉氏の辞任表明を受け、総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は同日夜、氏の在任中の貢献に感謝するとともに、総統府資政(顧問)として招聘することを明らかにした。

(廖文綺、温貴香/編集:羅友辰)
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