(台北中央社)交通部観光署(観光庁)によると、今年台湾を訪問した外国人旅行者数は延べ800万人を突破した。同署の陳玉秀(ちんぎょくしゅう)署長は17日、年間の外国人旅行者数について、昨年より50万人多い延べ約836万人の達成は問題ないとの認識を示した。
また今後は観光収入を毎年2~3%拡大させたいと期待を寄せた。

陳署長は7月、訪台外国人旅行者数延べ900万人の年間目標を掲げていたが、達成は難しいとの見方を示した。これに対し、外部環境の変化に加え、国内の人手不足が深刻で、量よりも質を優先した結果だと説明した。

また外国人旅行者の1日当たりの平均消費額は昨年182米ドル(約2万8400円)だったのに対し、今年は4ドル(約600円)の増加が見込まれる他、欧米からの旅行者の平均消費額は240ドル(約3万7400円)に達していると指摘。将来的に欧米からの旅行者の滞在日数を増やしたいと語った。

来年の目標訪台旅行者数は800万~900万人とし、質と量のバランスの取れた発展を目指したいと述べた。

観光署の統計によれば、2024年の外国人旅行者による観光収入は100億ドル(約1兆5600億円)だったという。

(余暁涵/編集:齊藤啓介)
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