(台北中央社))「オレンジの悪魔」の愛称で知られる京都橘高校吹奏楽部と東京農業大第二高校吹奏楽部「エメラルドナイツ」が18日夜、北部・新北市の荘敬高職(職業高校)マーチングバンドと共に、台北市の繁華街・西門町で演奏を披露した。3校による活力あふれるパフォーマンスで、ひんやりとした夜の街は熱気に包まれた。


京都橘高は2022年、東農大二高は23年に、中華民国国慶日(国家の日)の祝賀式典にそれぞれ出演している。今回は台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会による働きかけで訪台した。

夜7時40分からのマーチングパレードを前に、沿道には午後から観客が集まり始めた。3校は、西門町中心部の約600メートルを楽器を演奏しながら隊列で行進した。その後、台北市中山堂前広場で定点パフォーマンスを行った。会場には約1000人の観客が詰めかけた。

イベント終了後には、蕭美琴(しょうびきん)副総統からの差し入れとして、ルーロー飯とスープが日本の高校生に振る舞われた。文化総会の李厚慶秘書長は取材に対し、高校生には台湾到着直後からさまざまな食事が用意されている他、テコンドー女子でソウル、バルセロナ五輪金メダリストの陳怡安さんから300個の手作りせっけんが贈られたことを紹介し、「これらは自発的で、台湾人の心意気を伝えるためだけの行動。目に見えない形で一種の善の循環が形成されている」と語った。

京都橘高と東農大二高の両校は19日に台北市内で合同公演を開催する。その後は南部に移動し、京都橘高は20~21日に屏東県と高雄市で、東農大二高は21日に嘉義市で演奏を披露する。

(邱祖胤/編集:名切千絵)
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