(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)と東武鉄道は18日、台北駅で2015年に締結した友好協定の10周年を記念する式典を開いた。台鉄によると、今後は蒸気機関車事業の技術交流について協議を進め、鉄道文化や技術の伝承につなげていくという。


式典には陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)や東武の根津嘉澄会長らが出席した。東武は報道資料を通じ、今後も相互でさらなる交流人口の促進や鉄道産業文化遺産の保存、活用などを中心に連携を図るとした。

協定締結10周年を記念し、台北駅東門広場には東武特急「日光詣スペーシア」として活躍した100系電車の先頭車両が、来年12月18日まで展示されている。

台鉄は、台湾と日本の鉄道の友情が深く結ばれていることを象徴するものだとした上で、鉄道観光分野での協力に対する期待の表れだと強調した。展示を通じて相互訪問を促し、台日の鉄道旅行にさらなる可能性を生み出したいと期待を寄せた。

(黄巧雯/編集:齊藤啓介)
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