(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は22日、台北市の総統府で自民党の萩生田光一幹事長代行らと会談した。日本の高市早苗首相が就任以来、公の場で台湾と日本の友好に対する支持を示し続けてきたことに感謝を示すとともに、台日が交流や協力を強化し、共同で「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けて努力していけるよう期待を寄せた。


総統府が同日、報道資料を発表した。

頼総統は、台日がこの得難い絆を大切にし、双方の協力と交流を引き続き強化してこそ、今後の各課題に共に立ち向かうことができるとし、それぞれが撃ち破られないようにするには、全ての民主主義国家の団結と協力が不可欠だと訴えた。

萩生田氏はあいさつで、数日前に台北市内の繁華街で起きた無差別襲撃事件に触れ、事件の犠牲者や被害者らにお見舞いを表した。

高市氏がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で台湾代表の林信義氏と経済や防災分野での協力強化について会談したことや、台湾による福島など5県産食品の輸入規制の完全撤廃、日台の窓口機関が行った世論調査で、互いの国民が相手に対し親しみを持つとの結果が出たことなどにも言及。現在の日台関係は「史上最良」だとし、引き続き深化させられるよう望む考えを示した。

(葉素萍/編集:荘麗玲)
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