(台北中央社)27日午後11時5分ごろ、東部海域(北東部・宜蘭県政府の東32.3キロ)を震源とするマグニチュード(M)7.0の地震があり、台北市や中部・台中市を含む17県市で最大震度4を観測した。中央気象署は、震源の深さが深いことなどから、余震は少ないとの見通しを示している。


気象署地震観測センターの統計によれば、28日午前8時までに同海域であった有感地震は、同日午前0時45分にあったM4.7の1回のみ。発生後36時間で400回以上の余震があった、昨年4月の東部沖地震(M7.2)と比べると非常に少ない。

中央社の取材に応じた同センターの呉健富主任は、今回の地震と昨年4月の地震では震源の深さや地質の構造が異なると説明。今回はフィリピン海プレートが北側に沈み込む「沈み込み帯」で発生し、震源の深さは72キロを超えているため余震の回数が少ないとした上で、地震への備えは引き続き怠らないよう呼びかけた。

▽ 交通への影響 高鉄やメトロなど、28日は通常運行

地震の影響で台湾鉄路(台鉄)や台湾高速鉄道(高鉄)、台北メトロ(MRT)、桃園メトロ、台中メトロでは、一時運転見合わせなどの影響が出たが、28日は通常通り運行している。

また、北部・桃園市の桃園国際空港第2ターミナルでは天井の一部が落下したが、けが人は出なかった。

(張雄風、余曉涵/編集:田中宏樹)
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