(上海中央社)台北市の蒋万安(しょうばんあん)市長は28日、恒例の「台北上海都市フォーラム」(台北上海双城論壇)で中国・上海市を訪問した。上海市の龔正市長と会談し、交流や対話の意思があれば、平和や安定を実現する余地があると語った。


同フォーラムは2010年から毎年、両市の持ち回りで開催している。昨年は台北で開かれ、上海市からは華源副市長らが出席した。

今年は9月に開催予定だったが、延期された。また、今月19日に台北市内で無差別襲撃事件があった関係で、蒋市長は訪問日程を日帰りに短縮した。

蒋市長は、過去3年間の両市の交流を振り返った上で、今年は水管理と職業訓練の分野で協力覚書(MOU)を締結すると言及。また昨年に締結した動物園交流のMOUに触れ、台北の子供たちは上海動物園からのレッサーパンダの来訪を心待ちにしていると話した。

龔市長は、平和や発展、協力、交流の重要性を強調し、これらはいずれも両岸(台湾と中国)の人々に共通する願いだと述べた。

(張淑伶/編集:田中宏樹)
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