(東京中央社)今年の台湾と日本の相互交流人口が、昨年を上回り、過去最多となる見通しだ。10月に閉幕した大阪・関西万博に来場した海外客でも、国・地域別で台湾が最多を占めた。
台北駐日経済文化代表処の李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)は27日、これらは台日の友好がさらに深まっていることの表れだと述べた。

日本政府観光局(JNTO)の報道資料によれば、今年1月から11月までに台湾から訪日した人は推計で延べ617万5000人となり、昨年1年間の604万4400人を超えた。訪台日本人客は、交通部観光署(観光庁)の統計では昨年1年間で131万9592人だったのに対し、李氏によると今年は今月23日の時点で約142万人に達しているという。

昨年の相互交流人口は約736万人で過去最多だった。李氏は、今年は820万人に達する見通しだとしている。

万博については、日本国際博覧会協会が24日、来場者の居住地別割合を公表。海外からの来場者は全体の5.2%で、内訳は台湾が17.5%で最多だった。中国15.4%、米国11.4%、香港7.3%と続いた。

李氏は自身のフェイスブックでこれらのデータを紹介し、台湾の総人口(約2330万人)から計算すると日本を訪れる人の割合は驚くほど高いと言及。台湾の人々が訪日旅行をする主な理由として、自然景観と文化的深み、豊富な観光資源を兼ね備えていることや、台湾からの近さ、円安で物価が手頃になっていることを挙げた。

また、訪台日本人客の数が相対的に少ないのは、主に長期的な円安が影響していると分析。円が以前の水準に戻れば、日本人の台湾旅行の後押しになるとの見方を示した。


(戴雅真/編集:田中宏樹)
編集部おすすめ