(台北中央社)中国軍が29日から台湾周辺で軍事演習を行っている。頼清徳(らいせいとく)総統は30日、中国が近ごろ軍事的圧力を頻繁に強めているとし「責任ある大国の行為では決してない」とコメントした。


中国側は29日朝に、同日から台湾周辺で演習を行うと発表。30日には実弾射撃演習も実施するとしている。

頼氏は自身のフェイスブックを更新し、台湾海峡とインド太平洋地域の平和維持は国際社会の共通の期待であり、台湾が地域の一員として堅持することでもあると投稿。中国を非難した上で、対応に当たる海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)や国軍の尽力に感謝を示した。

国民に対して「安心してほしい」と呼びかけた上で、国家安全保障チームと国軍は常に緊密に協力し、最新の情勢を分析して国の安全を全力で確保していると述べた。

また、「私たちは責任ある姿勢で、衝突をエスカレートさせず、紛争を引き起こさない」と言及。軍と民間が心を一つにし、誤情報に惑わされないことこそが、民主主義の台湾を守る最大の力であると語った。

(葉素萍/編集:田中宏樹)
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