(台北中央社)中央気象署(気象庁)によると、台湾では今年1月1日から12月30日までに最大有感距離が300キロ以上の「顕著地震」は156回あり、過去10年間(2016~25年)の平均(150回)と同程度だった。マグニチュード(M)6.0以上の地震は6回起きた。


気象署は30日、今年1年を振り返る記者会見を開いた。同署地震観測センターの呉健富主任によれば、今年観測された地震は震度1以上の有感地震が663回、無感地震を含めると3万5千回を超えた。マグニチュードが最も大きかったのは、今月27日に東部海域(北東部・宜蘭県沖)で起きたM7.0の地震だった。

顕著地震のうち62回は南部の嘉義・台南地区で起き、同地区の平均(9回)の6.9倍に上った。呉氏は、主に1月21日に嘉義県であったM6.4の地震によって引き起こされたものだとの見方を示した。同地区では今年初めから今月25日までに有感地震が208回あったが、1月に集中しているという。

▽平均気温は24.53度 20世紀の平均より1.22度高く

今年初めから今月28日までの台湾の平均気温は24.53度だった。同署気象予報センターの黄椿喜主任は、2000年までの100年間の年間平均より1.22度高く、1897年以降で12番目に気温が高い1年だったと説明した。

降雨日数は1951年以降で9番目に少ない128.2日だった。一方で全体的な降雨量は比較的多く、特に7月は同年以降で最も多かった。

(余曉涵/編集:田中宏樹)
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