(高雄中央社)国家や軍の機密情報を中国の人物に提供し、賄賂を受け取っていた元海巡隊員(海上保安官に相当)の男に対し、台湾高等法院(高裁)高雄分院は6日、職務に背いて賄賂を収受した罪などで懲役7年8月を言い渡した。

同分院の報道資料によれば、男は2022年から海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)艦隊分署南部地区機動海巡隊に所属していた。
その後、中国の人物から誘いを受けて同年9月に中国の情報組織に加入し、スマートフォンで国家機密や軍事機密などを撮影して送信した。データの送信には通信アプリ「テレグラム」が使われた。

男は暗号通貨で総額57万6127台湾元(約280万円)相当の賄賂を受け取った。

裁判官は、家族が金銭を必要としていたことから、男が1年10カ月近くにわたって機密情報を売り渡し、国家安全に危険をもたらしたほか、自由や民主主義の価値を守る国民の士気を損なったと指摘。職務に背いて賄賂を収受した罪や、国家安全を害する意図で大陸地区(中国)に公務上の秘密文書・電磁的記録を引き渡した罪、国家機密を大陸地区に引き渡した罪に当たるとした。

海洋委員会海巡署によれば、男は事件に関連して停職処分を受けた後、退職した。

(張已亷/編集:田中宏樹)
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