(台北中央社)財政部(財務省)は9日、最新の輸出入統計を発表し、2025年の輸出総額は前年比34.9%増の6407億5000万米ドル(約101兆円)、輸入総額は同22.6%増の4836億1000万ドル(約76兆円)となり、いずれも過去最高を更新したことが分かった。また、対米輸出額は1982億7000万ドル(約31兆円)で前年比78%増となった。
輸出全体に占める対米輸出の割合は30.9%で、26年ぶりに対中(香港を含む)輸出(26.6%)を上回った。

貿易黒字額は1571億4000万ドル(約25兆円)で、こちらも過去最高だった。

同部統計処の蔡美娜処長は、対米輸出は輸出額、伸び率ともに過去最高を記録したと説明。対中(香港を含む)輸出額は1704億8000万ドル(約27兆円、前年比13.2%増)で、3年連続の減少が止まり、回復傾向が明らかになったとした。

東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの輸出額は1189億8000万ドル(約19兆円、同35.6%増)、対欧州輸出額は412億9000万ドル(約7兆円、同6.9%増)、対日輸出額は300億1000万ドル(約5兆円、同16.2%増)となった。

主要輸出品目では、情報通信・音響映像製品の輸出額が前年比89.5%増と大きく伸びた。

蔡処長は、世界的なサプライチェーン再編や脱中国の流れを背景に、台湾の輸出先構成に変化が生じていると指摘。ASEAN諸国が徐々に世界のサプライチェーン(供給網)の中心になっているとした上で、輸出全体に占める割合は過去11年で最高となる18.6%になったとし、電子部品や情報通信・音響映像製品などがマレーシアやシンガポールなどに比較的多く輸出されていると語った。

(呂晏慈/編集:齊藤啓介)
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