(台北中央社)台湾の運輸最大手、エバーグリーン・グループ(長栄集団)の創業者、張栄発氏の死去から10年となった20日、台北市内で特別展が始まった。一代で世界有数の海運会社を築き上げ、航空会社をも設立した実業家の生涯を紹介する。
初日は大人から子どもまで多くの人が観覧に訪れた。

日本統治下の1927年に生まれた張氏。戦後は日系の海運会社に勤め、中古の貨物船1隻で海運業に参入。68年に創業した長栄海運(エバーグリーン・マリン)を世界的な企業に成長させ、89年には台湾で最初の民間航空会社、長栄(エバー)航空を立ち上げた。

2011年の東日本大震災時には個人名義で10億円を寄付。12年、日本との交流に貢献したとして旭日重光章を受章した。設立した張栄発基金会を通じ、医療、教育、文化など社会奉仕にも力を注いだ。

同展では、生涯の紹介や創業の過程、慈善事業などに関する300点超の文物が展示され、直筆の日本語の手記も公開されている。

同展は台北市中正区にある同基金会ビルの地下1階で、来月22日まで。同じ建物内には台湾最大規模の海事博物館とされる長栄海事博物館がある。

(江明晏、余暁涵/編集:楊千慧)
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