(台北中央社)ウクライナのゼレンスキー大統領が22日の演説で、ロシアが台湾などの企業から電子部品を輸入してミサイルを製造していると指摘したのを受け、頼清徳(らいせいとく)総統は23日、第三国を経由した迂回輸送などの違法な手口についてゼレンスキー氏と情報を交換したい考えを示し、侵略者への協力を容認しない台湾の立場を強調した。

台北市内で開かれた家電関連の展示会の開幕式に出席する前に報道陣の取材に応じた。


ゼレンスキー氏は22日にスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、ロシアのミサイル製造に関して「中国だけでなく、欧州、米国、台湾の企業からも部品を入手している」と指摘した。

頼総統は、台湾は長期的に国際社会のパートナーと協力し、ウクライナを固く支持してきたと言及。台湾は、第三国経由の迂回輸送や貨物の最終目的地の隠匿といった違法な手口の撲滅に向け、ゼレンスキー氏とより多くの情報を喜んで交換すると述べた。

また、台湾の立場は明確だとし、侵略者への協力や、国際社会での輸送禁止、輸出制限の規定に違反するいかなる行為についても、台湾の人々や政府、政策は容認しないと強調した。

外交部(外務省)の蕭光偉(しょうこうい)報道官は23日、台湾はロシアへのハイテク輸出に関し、すでに規制リストを6度にわたって拡大し、厳格な制限措置を講じていると説明。ウクライナ政府に対し、権威主義的な独裁国家の侵略者に共に対抗するため、具体的な情報の提供を呼びかけた。

(温貴香、呉書緯/編集:名切千絵)
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