(台北中央社)旧暦1月15日(今年は3月3日)の元宵節を彩る恒例行事「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)に向け、「青森ねぶた祭」のねぶたが開催地の南部・嘉義県で現地制作される。県内の廟(びょう)で祭られる媽祖や虎爺といった神を題材とする。
制作に臨むねぶた師の諏訪慎さんと林広海さんが26日、台北市内で記者会見に参加した。

2人はこれまで台湾にねぶたを持ち込んだ経験はあるものの、現地制作を行うのは初めて。青森のねぶた師による大型ねぶたの海外制作は、2001年に英国の大英博物館で行われて以来25年ぶりになるという。

諏訪さんはねぶたについて、ただの作品ではなく、地元の人々の努力の結晶だと説明。通常は制作に2カ月以上かかるところ、今回は1カ月強の期間で作る。タイトな日程だが、頑張って期待に応えたいと意気込んだ。

林さんは、日本の神々には固定されたイメージがあまりないのに対し、台湾の媽祖は姿や衣装などの定まったイメージがあり、細部をきちんと表現できるか不安があると明かした。その上で、ねぶた師として台湾で現地制作できることを光栄に感じており、多くの人に青森ねぶたの魅力を伝えたいとの考えを示した。

台湾ランタンフェスティバルは3月3日から15日まで、嘉義県太保市の嘉義県政府前広場で開かれる。同7日夜には会場周辺でパレードが行われ、ねぶたの運行も予定している。

(王宝児/編集:田中宏樹)
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