(台北、高雄中央社)総統府は28日、陳菊(ちんきく)監察院長の辞任を認める総統令を出した。健康上の理由で、任期は今月末までとなる。
頼清徳(らいせいとく)総統は同日、陳氏の早期回復を願っていると話した。

陳氏は2024年末、風邪のために医療機関を受診したところ、腎臓の腫瘍が見つかった。さらに手術後には脳血管疾患も見つかり、治療やリハビリで長期にわたり休暇を取得していた。監察院は昨年9月、陳氏が毎月の給与を国庫に返納していると明かしている。

総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は、陳氏は入院した後すぐに辞任を申し出ていたものの、頼総統は健康を最優先にし、回復後に職務に戻ってほしいとして慰留していたと説明。だが完全な回復までには時間を要すことから、陳氏は最近になって再び辞意を示し、頼総統がこれに同意したと述べた。

陳氏の治療などを担当する高雄医学大学付属中和記念病院によると、リハビリは順調に進んでいるという。

頼総統は28日に民進党の集会に参加した際、報道陣の取材に応じ、陳氏は(民主化を訴えるデモの参加者が警察と衝突した1979年の)美麗島事件で有罪判決を受けて服役するなど、台湾の民主主義のために人生をささげており、尊敬に値すると言及。その後、国民大会代表(国会議員)や南部・高雄市長、総統府秘書長、監察院長を務め、国や社会、人々のために貢献してきたと語った。

代理院長には、李鴻鈞(りこうきん)副院長が充てられる。

(温貴香、高華謙、蔡孟妤、林巧璉、葉素萍/編集:田中宏樹)
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