(台北中央社)先月に日本で放送が始まったテレビアニメ「貴族転生~恵まれた生まれから最強の力を得る~」の特別展が、台北市内で開催中の台北国際コミック・アニメフェスティバル(台北国際動漫節)で行われている。原作のライトノベルを執筆した台湾出身の三木なずなさんがインタビュー映像を通じ、作品の着想などを語った。


三木さんは2019年から小説投稿サイトで「貴族転生~」の連載を開始。同年に書籍が発売され、これまでに累計200万冊を売り上げているという。物語は、皇帝の13番目の子供に「転生」した主人公のノア・アララートが、生まれながらの才能や技、知恵によって暗流渦巻く貴族社会を統治する姿を描いている。

三木さんはノアについて、テレビドラマなどでも題材にされる清朝の皇位争い「九王奪嫡」に登場する第13皇子から着想を得たと明かした。ドラマでは第4皇子が第13皇子の助けを借りて皇位を手にする展開だと説明した上で、物語自体も好きだが、特に第13皇子のキャラクターが気に入っており、当時挑戦しようとしていた「異世界」ジャンルと第13皇子を融合させたと語った。

約13年前、ライトノベル「チェリッシュ!妹が俺を愛しているどころか年上になった」で日本デビューを果たした三木さん。それまでは10年近くにわたって新人賞に応募を続けるも、成果は出ていなかった。だが毎年応募している台湾人がいることに気付き、興味を持った出版社から連絡があり、デビューにつながったと振り返った。

また、日本を拠点に活動する台湾出身の作家として、台湾のオリジナリティーは強みでも課題でもあり、比率が重要だと言及。創作や出版はビジネスであり、消費者が受け入れられるよう、日本人になじみがある要素と台湾らしさを「2対1」の割合で取り入れていると話した。

台北国際コミック・アニメフェスティバルは南港展覧館一館で9日まで。

(王宝児/編集:田中宏樹)
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