(台北中央社)医師で作家の陳耀昌さんの逝去から100日を迎えた25日、遺作となった新刊4作品の発表会が台北市内で開かれた。出席した李遠(りえん)文化部長(文化相)は、陳さんはさまざまな形で台湾人の主体性を探求してきたとし、作品が今後も映像化されるよう期待を寄せた。


この日発表された新刊は「東寧狂想曲」や「府城廟宇背後的東寧史」「牡丹事件筆記」「牡丹頭顱筆記」の4作品。

陳さんは、1867年に南部・恒春半島沖で難破した米国商船の乗組員が上陸後に現地の先住民族に殺害された「ローバー号事件」の顛末(てんまつ)をさまざまな視点で描いた小説「傀儡花」などで知られる。同作は「フォルモサに咲く花」として日本で翻訳出版された他、2021年には同作を原作としたドラマ「斯卡羅」(SEQALU:Formosa 1867)が台湾で放送された。

陳さんの複数の著書を出版する「遠流出版」の王栄文董事長(会長)は、陳さんが生前最後の時期に最も気にかけていたのは、作品ができるだけ早く出版できるかということだったと明かした。台湾で2021年に出版された歴史小説「島之曦」の日本版も間もなく日本で出版されると紹介した。

「島之曦」の日本版「台湾の夜明け」は24日に刊行された。

(邱祖胤/編集:名切千絵)
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