異なる時代の転換点や公文書に刻まれた歴史を紹介する同館の常設展「この島で読む私たちの物語」(島読・我們的故事)では、第1部で第2次世界大戦直後の台湾が直面した大きな変化に焦点を当てている。その中で同事件は重要な歴史的節目として位置付けられており、公文書を通じ、事件の影響をより深く知ることができる。
国家発展委員会档案管理局の許峰源研究員は、当時の陸軍第21師団が「暴動」と「平定」の日時について記した調査要図や、事件で逮捕・殺害された医師、張七郎氏の妻、詹金枝さんが提出した無実を訴える上申書などが来館者の関心を集めていると話す。
調査要図は、当時の政府がどのように事件を理解、定義していたかを示しているとし、「暴動」や「平定」といった言葉から、現代社会とは異なった解釈が反映されていることが分かると語る。
また詹さんが提出した上申書には、張氏と2人の息子が拘束され、殺害されるまでの経過が被害者の遺族の立場で記されているとし、事件の影響が台北にとどまらず、東部にも波及していたことを示すとともに、一つの家庭を崩壊させた事実を浮き彫りにしていると話す。
档案管理局の前身、国家档案局準備処は2000年から資料の収集を開始。17年には重大政治事件と関連人名のキーワードをまとめ、事件の関係者の氏名1万133人分をウェブサイトで公表した。各機関での調査や照合作業に活用されている。
档案管理局は今後も、計画的な収集や永久保存公文書の移管審査、政治的公文書の特別収集などを通じ、同事件関連を含む公文書の収集や所蔵に取り組むとしている。
(潘姿羽/編集:齊藤啓介)








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