訪台したのは石津宏さん。
今年初めには台中の文化や歴史を研究する団体「台中文史復興組合」のメンバーが山口県を訪問し、宏さんに聞き取り調査を行った他、石津家に残されていた幕末から日本時代にかけてのアルバムを借り、台湾でデジタル保存した。
同組合の設立者、グリュックさんによれば、坂一は台湾総督府台北医学専門学校を卒業後、「石津産婦人科医院」を開業。医療施設兼住宅は書院造りで21部屋の病室があった。
宏さんは、7歳の頃に空襲を避けるため、市街地から徒歩で約1時間の「大突寮」(現在の大里区大突寮と推定)に疎開。川のそばに坂一が平屋の住宅を建てると、物資が不足する中、地元の人が豪華な台湾料理でもてなしてくれたことが思い出に残っていると話す。川では網を投げて魚を取ることができた他、付近ではカモが飼われていたという。
だが、一家をもてなしてくれた人のその後は分かっていない。「台中はふるさと」だと語る宏さんは、今回の訪台でその人の子孫を見つけ、感謝の気持ちを直接伝えたいとしている。
グリュックさんは、恩人の子孫や石津産婦人科医院の思い出がある人は同組合に連絡してほしいと呼びかけている。
(蘇木春/編集:齊藤啓介)








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