構造物は昨年6月、トタン造りの建物の取り壊し作業中に見つかった。隣接地にはかつて護国山台中寺があり、後になって日本時代の住職の名とみられる文字が刻まれた石碑も見つかった。
市文化資産処は、構造物を6カ月間保全する暫定古跡とした上で、文化資産審議委員会が文化資産としての価値があるか審議を実施。古跡としての指定や歴史または記念建築としての登録は見送られたものの、石碑の保存が決まっていた。
構造物の取り壊しは突然実施された。台中の文化や歴史を研究する「台中文史復興組合」の関係者が急きょ現地に駆け付け、残っていた日本時代のれんがや円形のセメント構造物の一部を回収した。
事態を受け、民進党の黄守達台中市議は、所有者に対し構造物の保存や移設を指導するよう市政府に求めていたとし、市政府側の消極的な態度を批判。同じく民進党の江肇国台中市議も、文化資産処の管理体制に疑問を呈した。
これに対し市政府文化局は、調査や測量を行った他、石碑は移設した上で保存していると説明し、理解を求めた。
(蘇木春/編集:齊藤啓介)








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