(台北中央社)台湾映画として歴代興行収入1位を記録した「陽光女子合唱団」が中国の短文投稿サイト「微博」(ウェイボー)での紹介文で「中国台湾地区」と表記し、物議を醸している。文化部(文化省)は29日、製作側に事情の迅速な把握と状況説明を求めたと明らかにした。
今後、関連業界の代表や企業らと対応について協議し、適時に対外的に説明するとしている。

同作は台湾で昨年末に公開され、公開51日間で興収5億4561万台湾元(約26億6600万円)を突破。「海角七号 君想う、国境の南」(5億3435万元、2008年)の記録を塗り替え、台湾映画の歴代興収1位に立った。27日現在の興収は7億5000万元(約37億5000万円)を超え、興収を伸ばし続けている。米国やカナダ、香港、マカオ、ニュージーランド、マレーシアでも公開され、中国では来月4日に公開予定。

ウェイボーの同作公式アカウントは23日の投稿で、同作について「中国台湾地区の華語映画で歴代興収1位になった」と紹介。これに対し、台湾のインターネット上では「自身による矮小化」だとの声が上がり、議論が巻き起こっている。

映画会社は物議を受け、「現時点ではコメントしない」と説明した。

文化部影視・流行音楽産業局は29日、同作の製作側に説明を求めたとし、全ての製作陣に対し、台湾が提供する自由で民主的な創作環境こそ、素晴らしい物語を育む最良の土壌だと強調。中国市場進出や関連の補助金の問題については、中国はかねてから各種の手段や方法で統一戦線工作を行い、その目的を達成する他、対立と矛盾を生み出そうとし、台湾の製作側を中国市場に進出できない可能性や、台湾の人々の感情を傷つける二重の矛盾と圧力に直面させていると指摘した。

(洪素津、趙静瑜/編集:名切千絵)
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