台湾基隆地方検察署(地検)の周靖婷検察官は、昨年、北部海域で違法行為をしている船があるとの情報が寄せられたと説明。捜査を進めるとともに、専門チームを立ち上げて港湾や北部周辺海域での不審船の監視を強化したという。
その後、新正和の中国人船長が、6人の中国人乗組員を率いて、違法薬物の密輸を計画しているとの情報を入手。新正和は昨年10~11月に中国・福建省福州市平潭県を出港後、ベトナム沖で不明船から大麻を受け取り、台湾北西の公海上で別の不明船に引き渡そうとした。
新正和は、自動船舶識別装置(AIS)で自らの船籍情報を台湾に設定していた一方、船尾にマレーシア国旗を掲げていた。このため不審に思った海巡署の職員が複数回にわたり停船を求めたが、中国人船長らはこれを拒否し、海巡署の船に衝突するなどして乗船検査を逃れようとした。
海巡署はこれを受け、非致死性兵器を使い、中国船の乗組員の抵抗を制圧し、昨年12月2日早朝に強行乗船検査を実施。船内の倉庫で大麻を発見し、船長を含む乗組員7人全員を逮捕した。
押収した大麻の末端価格は約6億6700万台湾元(約33億円)。逮捕された7人は毒品危害防制条例(薬物危害防止条例)違反の疑いで送検され、3月31日に捜査が終結し、起訴された。
管主任委員は、海巡署と検察の緊密な連携により、海上での摘発や乗船検査が可能となり、薬物の流入阻止に成功したと強調した。
(黄麗芸/編集:齊藤啓介)








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