(台北中央社)台湾台北地方検察署(地検)は2日、立法院(国会)内の立法委員(国会議員)事務室で機密情報を収集し、データを中国の人物に送って見返りの金銭を受け取ったとして、立法委員の秘書を務めていた朱政騏容疑者を起訴した。国家安全法違反で5年以上の懲役を求刑した。


地検の報道資料によると、台湾高等検察署(高検)が行政院(内閣)の元職員(今年1月に起訴)を国家安全法違反の疑いで捜査していたところ、朱被告の容疑が発覚した。

起訴内容によれば朱被告は2022年7月、行政院元職員からスマートフォンを受け取った。同8月には自身の立場を利用して立法委員の事務室に入り、機密指定されている資料のPDFデータを探して収集した。

その後、データを自身のスマートフォンに保存した上で、行政院元職員から受け取ったスマートフォンで撮影し、中国の人物に送信した。さらにこの人物から2万人民元(約46万円)を受け取った。

朱被告は11月に行われる台北市議選に、民進党から出馬する予定だった。同党台北市党部(支部)は2日、朱被告の党籍剥奪と除名処分を決めた。

朱被告は同日、声明文を発表し、国家機密漏えいなどを否認。司法手続きに全面的に協力し、公正な裁判が行われることを信じていると述べた。

(謝君臨、葉素萍、黄麗芸/編集:田中宏樹)
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