(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は2日、中部・彰化県のカモ農家の70代男性が新型A型インフルエンザ(H7亜型)に感染したと発表した。国内で感染が確認されるのは初めて。
現時点では感染源は不明で、接触者33人について6日まで健康観察を続けるとしている。同署は同日、偶発的な鳥からヒトへの感染例として、世界保健機関(WHO)に報告した。

同署によれば、男性は先月20日に鼻水やせき、全身の痛みといった症状が現れ、22日に発熱のため医療機関を受診。即日入院した。男性には基礎疾患がある。詳しい検査やゲノム解析を行った結果、新型A型インフルエンザ(H7亜型)であることが確認された。

男性が営む養鴨場でカモ20羽から検体を採取して検査したところ、いずれも陰性だった。同署の曽淑慧報道官は、野鳥の排泄物が原因である可能性があるとする暫定的見方を示した。

羅一鈞署長は、暫定的なゲノム解析結果では鳥からヒトへの感染のリスクを高める突然変異は見られなかったと説明。そのため、偶発的な鳥からヒトへの感染例であり、リスクは制御可能で、暫定的に感染拡大の恐れはないと認定したと述べた。また、感染者の男性は中等症であり、投薬治療により、回復に向かっているとした。

台湾は2014年に新型A型インフルエンザを感染症分類上の「第五類」(対策が必要な新興感染症)に指定。
以降、新型A型インフルエンザの感染例は、今回のケースを含めて5件確認されている。過去の感染例の内訳はH7N9(輸入症例)が1件、H1N2vが3件。第五類指定以前の13年から14年にかけては、中国からの輸入症例としてH7N9の感染例が4件確認された。

羅署長は感染予防策として、鶏肉や卵の十分な加熱や手洗いの徹底などを呼びかけた。

(沈佩瑤/編集:名切千絵)
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