(台北中央社)情報機関、国家安全局の蔡明彦(さいめいげん)局長は8日、立法院(国会)外交・国防委員会で中国による対台湾浸透工作の状況について報告した。浸透対象に明らかな変化があり、機密情報に接触しやすい中級士官から、下士官・兵士にまで広がっていると述べた。


蔡氏は、中国側の動きには三つの特徴があると指摘。1点目は「システマティック」で、中国が国家安全や情報工作、統一戦線工作のシステムを統合し、非常に緻密なネットワークを構築した上で、台湾で長期にわたって情報収集や機密情報の入手工作、組織づくりなどを進めているとした。

次に「計画性」を挙げ、中国は特定のネットワークを通じて各界の人々に接触し、さまざまな交流活動を通じて対象を選別していると説明。さらに在台協力者の仕組みや情報収集ネットワークを発展させていると話した。

三つ目は「対象設定」だとし、対象が下士官・兵士にまで拡大していることに言及。最近捜査したスパイ事件の中で、末端の人員が関与している件数が増加傾向にあると明かした。

機密資料の安全確保について、各政府機関が機密保全やスパイ防止のための法的枠組みをさらに整備すべきだとした上で、国家安全局として今後も引き続き防衛強化を進め、国家全体の安全を守っていくと語った。

(游凱翔/編集:田中宏樹)
編集部おすすめ