(台北中央社)中国のSNS上に投稿した台湾旅行に関する動画で、「中国台湾」の呼称を用い、中国の国旗「五星旗」を表示したとして、内政部(内務省)移民署が投稿者である中国籍の男性に2年間の入国禁止処分を下していたことが分かった。劉世芳(りゅうせいほう)内政部長(内相)は9日、移民署の処分は規定に沿ったものだとし、台湾では台湾の法律や規定を守るよう呼びかけた。


男性は中国のSNS「小紅書」(レッドノート)に、台湾旅行のスケジュールを紹介する動画を投稿。その中で「中国台湾省」の表記や五星旗の絵文字を使用しており、昨年8月、動画に関する告発が一般市民から移民署に寄せられていた。

男性は昨年10月、タイに居住する留学生の資格で観光目的での再訪台を申請。移民署は男性の動画への告発を踏まえ、男性の投稿が中華民国の主権の矮小(わいしょう)化を企て、中華民国の尊厳を悪意を持って損なうものだとし、男性に同年8月30日から2年間の入国禁止措置を通知した。

男性はこの処分を「言論の自由の制限だ」などとして不服を申し立てていたが、行政院(内閣)は3月、男性の動画は中国共産党による認知戦の一環である恐れがあると指摘し、対等・尊厳の原則に反する不当行為だと認定。処分は妥当だとし、男性の申し立てを棄却した。

劉氏は立法院(国会)内政委員会出席前に報道陣の取材に応じた。いかなる外国人も、台湾に足を踏み入れた際には台湾の法令と規定に従わなければならないとし、行政不服申し立ても移民署の入国禁止処分も、規定に沿って行われたものだと述べた。

(陳俊華/編集:名切千絵)
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