「京都の廃線跡で春の息吹を感じる」

そんな呟きと共に投稿された幻想的な風景が、X上で注目されている。

京都市在住のフォトグラファー・ベンジー(@benzycocker)さんが2025年4月1日に投稿したのは、どこまでも続いてきそうな線路。

その両脇では桜並木が見事に咲き誇り、「ピンクのトンネル」を作り上げている。

春が訪れたという希望と、〝廃線〟の儚さが合いまった、雰囲気たっぷりの光景だ。

この絶景、一体どこで我々を待っているのだろう。

Jタウンネット記者は6日、撮影者のベンジーさんに話を聞いた。

「人気のスポットである意味」を理解

ベンジーさんが、注目を集めた桜並木の写真を撮影したのは2023年の3月のこと。場所は、かつて琵琶湖と京都を結ぶ舟運ルートの一区画だった傾斜鉄道の跡、蹴上インクライン(京都市左京区)だ。

京都市観光協会が運営する京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」によると、蹴上インクラインは1891~1948年まで使用されていた、舟を運ぶための傾斜鉄道。

京都と滋賀県大津市を結ぶ水路として作られた琵琶湖疎水の蹴上船溜から南禅寺船溜まで、舟ごと台車に乗せて斜面を昇降させる目的で建設された。

舟運が廃止された現在は一般に開放されており、散策の場や写真撮影スポットとして人気を集めている。

特に、桜の映えスポットとしては京都府内でも人気の場所。シーズンは昼夜問わずたくさんの観光客が訪れるという。

そのため、ベンジーさんは夜明け前に他の観光客と順番待ちをしながら、話題の写真を撮影したそうだ。

「ノスタルジックな雰囲気と幻想的な世界観が混じりあった光景でした。人気のスポットである意味とその『良さ』が、写真におさめてみて分かりました」(ベンジーさん)
まっすぐ続く廃線と〝桜のトンネル〟 幻想的な京都の春に4万人...の画像はこちら >>

ベンジーさんが撮影した桜並木と廃線跡のツーショットには、X上で4万件以上のいいね(8日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「すごい、魔法の世界みたい」
「幻想的ですね!映画のワンシーンのようです」
「この線路の向こうにはきっと幸せが待ってる」
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