「出発前に、ピピッと元気のチャージも忘れずに」
そんな言葉とともに2025年4月24日――世界ペンギンの日の前日にXとInstagramに投稿された1羽のペンギンが、見た人の心をわしづかみにしている。
駅の改札を背景に、Suicaを手ににっこり笑うペンギン。
線も模様も、すべて1枚の葉っぱを切り出して描いたもの。しかも、ペンギンが持っているカードには、極小サイズで「Suica」の文字まで......! 見れば見るほど、驚きが増してくる。
この投稿を見たユーザーからは
「うわぁ。Suica の文字まで。細かすぎますーー」
「もう神の領域」
「見ているだけで元気チャージされました。繊細な作業 素晴らしいです」
「ペンギンさん イキイキしてて可愛い~」
「このデザインのSuica欲しいです。繊細だから、そっとタッチしないとですね」
「元気のチャージ、リトさんに頂きました!」
と驚きと感動のコメントが殺到。Xでは1万6000件、インスタグラムでは3万5000件を超えるいいね!が集まるなど、大反響となった。
この超絶技巧を披露したのは、リト@葉っぱ切り絵(@lito_leafart)さん。
神奈川県出身の「葉っぱ切り絵アーティスト」で、日々SNSなどで驚きと癒しのアートを発信している。
Jタウンネット記者は、今回の作品「出発前に、ピピっと元気のチャージも忘れずに」の制作のきっかけやこだわりについて、リトさんに話を聞いてみた。
1枚の葉っぱにつまった物語
「世界ペンギンの日に合わせて、前日の4月24日にみんなが知ってるSuicaペンギンを制作しました。使用した葉っぱはアイビーの葉です」(リトさん)
取材に対し、リトさんはそう教えてくれた。
4月25日は「世界ペンギンの日」。毎年この時期に、アメリカの南極基地にアデリーペンギンが姿を見せることから制定されたそう。
いつも自身の作品の写真を撮るときは空をバックにしているが、今回はSuicaにちなんで駅の改札をバックにしたところが今回のこだわり。
また、「ペンギンが手に持ってるカードに極小サイズのSuicaの文字を入れたところ」も注目ポイントとのこと。
ペンギンがしっかりとSuicaを手にしている姿は、まるで今にも「ピッ」と改札を通ろうとしているようで、思わず笑顔になってしまう。
まるで生きているような表情、精巧な手仕事、そしてユーモア。葉っぱという小さな世界に、こんなにもストーリーが詰まっているとは。
リトさんの作品はSNSや、作品と共にたユーモアあふれる書き下ろしストーリーも楽しめる著書、また、2025 年 8 月 31 日まで地元・横浜で開催中の作品展「Hello!Leaf Art World in Yokohama リト@葉っぱ切り絵展 in 横浜みなとみらい」でも鑑賞することができる。(ライター:わかつきなつみ)